「6+7=103」と書かれた回答。これは間違いでしょうか。
数学的には間違いでしょう。
しかし、このような基本的な算数の間違いには多くの気づきがあります。人が物事を習得するには必ず間違いがあり、失敗があります。これは頭がよい、悪いで語られるものではなく、その思考プロセスに慣れるか慣れないかという話です。間違いときちんと向き合うことで、今自分が何を考えているかを、考えられるようになることにつながります。
合っている、間違っているよりも、そのプロセスを重要視する。「試験のための算数ではなく、社会で役立つための算数でもなく、学びのための算数を知る」が今回のテーマです。
神戸大学大学院数学専攻教授である谷口隆先生が話し手、大人のための数学教室の創業者であり数字に強くなる数トレ教室代表の堀口智之が聞き手になって様々な角度からお話します。
今回ゲストでお呼びする谷口隆先生は「子どもの算数、なんでそうなる?(岩波書店)」の著者でもあります。書籍の内容はまさに驚きの連続でした。小学生のお子さんとの対話の中で起こる様々な算数の間違いに真剣に向き合っているのです。例えば、
・70+90=160は正解できるのに、700+900が間違えてしまう理由
・7個のたまご。何個か使って2個に。7-2ではなく、7-5と書いてしまった理由
・10円玉2枚で20円。でも、100円玉2枚で102円になってしまう理由 etc.
子どもの算数に間違いを見つけてしまうと、「間違っているよ!」「ダメだよ!」とつい声をついかけてしまっているお父さん、お母さんはきっと多いことでしょう。ちょっと待って欲しいのです。子供と、学びのための大切なプロセスを一緒に歩んでいきませんか。
谷口先生は語ります。「数学の研究をやっていても、とにかくひっきりなしに間違えてしまいます。どうして間違えたのかなぁ。と考える時間が大部分をしめていて、間違いについて考える。自分の考え方を知っておくことが数学では非常に大切。」と。
算数や数学ときちんと向き合うための親のための、大人のためのトークイベントです。
新型コロナウイルスが世界で猛威を奮う中、我々はこれからどんな生き方をしていくべきなのか。今、我々に必要なのは、合理的に物事を判断することです。日々メディアを通じて報道される感染症の様々な数字に惑わされることなく、「よい」「わるい」のグラデーションを的確に把握し、よりよい未来のために生きること。2021年。今、「numeracy[M1] (ニューメラシー)」が求められています。「numeracy」とは、「number」+「literacy」。いわば、数のリテラシー。「数的リテラシー」が求められているのです。これからを"数字"で考えたい人のための有識者と共に学べるトークイベントです。参加するに、数字が得意である人は一切ありません。苦手であっても、最初の一歩を踏み出せる。気軽に参加でき、気軽に学べる。そんなコンセプトで開催しています。数字を元にビジネスや社会、日本の未来を考えるトークイベントです。
・算数の学びに興味がある方
・算数が昔からずっと苦手でコンプレックスの強い方
・小学生・就学前の子供がいる親御さま
・算数を共に楽しみたい親子
・計算に興味がある人
・数字を学びたいと思っている方
・数学的思考法を身につけたい方
・日常生活をより良く過ごしたい方
谷口隆(たにぐち たかし)
神戸大学大学院理学研究科数学専攻教授。数学者。専門は整数論。子どもの誕生をきっかけに幼少時の学びに関心を持ち、子どもが3歳ぐらいの頃から、子どもと一緒に算数を考えることを楽しむようになる。
堀口 智之(ほりぐち ともゆき)
和から株式会社 代表取締役
学 歴 *山形大学理学部物理学科卒業
出 身 *新潟県南魚沼市
渋谷・新橋・大阪などで月間400名以上にご利用いただく「大人のための数学教室 和®(なごみ)」の創業者。大人の数トレ教室代表。2010年に自己資金10万円で創業し、2011年3月に「合同会社 和(なごみ)」として法人化、代表に就任した。現在は会員数3,000名以上、講師40名以上を抱えるまでに成長。2016年より計算力、数字力の向上を目的としたセミナーを実施。簿記検定やファイナンシャルプランニング検定などを絡めた数字・データの実践的分析手法だけでなく、九九の覚え方や小数の考え方など基礎から指導できるという指導分野の幅の広さに定評がある。TBSや日経新聞、週刊ダイヤモンドなどの各種メディアから取材を受けるほか、最近ではテレビ朝日「お願い!ランキング」やフジテレビ系列インターネットTV「ホウドウキョク」にも出演実績がある。
著書:「データセンスの磨き方」(ベレ出版)、「伝わる数字の使い方」(日経HR)
参考:大人の数トレ教室
渋谷(本社)・新橋・新宿・六本木・大阪などで社会人向けの数学個別指導教室「大人のための数学教室 和(なごみ)」を運営。数学が苦手な大人から 数学の業務・研究応用を 目的としているマーケター、経営者、大学教授まで月間400名(2016年3月現在)を超える社会人に対して必要な数学の授業を日々提供している。企業における数字力アップ研修や統計学研修も実施。(参考:和から株式会社)
和から株式会社では、お申込みにて提供いただいた利用目的は次のとおりです。
・お申し込み手続きの実施
・講座等の実施
・お客様との事務連絡
・各種のご案内(メールや電話によるセミナーのご案内など)
※詳しくはこちらをご参照ください。
数字が苦手な人や、数字に強くなりたい人が日常や仕事で役立つ計算力や数字力を学ぶことができるコミュニティです。 詳しくはこちらのWEBを参考ください。 参考:大人の数トレ教室
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